私のホームグラウンドである五ヶ瀬川は、水量があるうえに段差が大きく、流れの押しも強い。
ここに棲むヤマメはエサを食いに流れへ出ても、のんびりしていると流されてしまうため、アタリはコツッと短く小さなものがほとんどである。
しかし、翠隼本流を使うと、スーッと穂先を持ち込むアタリが劇的に増加。
なかにはエサをくわえたまま動かないものもいた。
おそらく、VIVID TOPがあまりにもしなやかなため、ヤマメは穂先の反発もハリの違和感も感じていないのだろう。それを証拠に、一度掛け損なったポイントで何度もアタリが出る。
規模の大きな里川や開けた渓流域は、翠隼本流の独壇場といえる。
特に流れの緩い大淵など、太径穂先では弾かれるアタリが多発する場面では、そのポテンシャルを遺憾なく発揮してくれるはずだ。
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とにかくアタリが大きく出る竿だ。
大物特有の「目印がわずかに押さえ込まれる」「目印が上流にもたげる」といった小さなアタリが明確に出るほか、コツンとヤマメがエサに触って放したときのような、本来はベテランしか察知できない微妙なアタリでさえしっかりと目印に表れるのだ。
また、極軟穂先が不要なテンションを消してくれるので、流速のあるポイントや複雑な流れにも素早く仕掛けが入る。そしてよくアタる。
本流仕掛けの太さをまったく感じないのだ。テストでは60p近いニジマスやサクラマスを苦もなく寄せることができ、バットパワーも申し分ない。
開けた渓流〜本流域のヤマメをテンポよく釣るときなどは、VIVID TOPのキャラクターを最もリアルに体感できるはず。
手尻を短めにすると、そのメリットを十二分に生かせるだろう。
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